AgeGradeって何?
みなさんはAge Gradeという評価方法をご存じでしょうか?
私の解説よりAIの方が的確に表現してくれると思うので、最近イケイケのこの方の力を借りてみました。
Age Gradedの仕組み
Age Gradedは、特定の年齢や性別ごとの 「世界記録」または「基準記録」 に対する パフォーマンスの割合(%) で表されます。
例えば、50歳のランナーが10kmを40分で走った場合、それが20歳のランナーにとってどの程度の記録に相当するのかを計算し、年齢補正後の「換算タイム」や「スコア」を算出します。Age Gradedの主な指標
- Age Graded Percentage(エイジグレーディッド・パーセンテージ)
- 「年齢補正スコア」とも呼ばれ、100%に近いほど世界記録に近いパフォーマンスとされる。
- 例:
- 90%以上 → エリートレベル
- 80~89% → 全国レベル
- 70~79% → 上級者
- 60~69% → 中級者
- 50~59% → 初心者
- Age Graded Time(エイジグレーディッド・タイム)
- 実際のタイムを年齢補正して、若い選手と同じ条件で換算したタイム。
- 例: 60歳のランナーがフルマラソンを3時間30分で走った場合、年齢補正後の換算タイムが2時間50分になることもある。
Age Gradedのメリット
- 異なる年齢層でも公平な比較が可能
- 自己ベスト更新の新たな指標として活用できる
- 年齢を重ねてもモチベーション維持に役立つ
Age Gradedの計算方法
国際陸上競技連盟(World Athletics)や各種マスターズ陸上団体が発表している 「Age Graded Calculator」 を使うと、自分の記録を簡単に年齢補正できます。
ChatGPTより
Age Gradedのよいところ
年齢を経ると、一生懸命練習してもなかなかスピードが出ません。加齢もあると思うのですが、これに抗うにはいろんな工夫が必要で、また長く競技をすればするほど、自分が気づく気づかないは別として、今の生活や体力でやりやすい練習(=JOGやテンポ走、ペース走)の比率が多くなっちゃうものですよね。結果若い時のような種類のトレーニングができない→スピード低下という傾向が多いのではないでしょうか。
近年、若い選手のレベルがどんどん上がっているのもあり、「あの頃、厚底シューズがあったら俺だってさ」と居酒屋で胃にやさしそうなおでんとか食べながら語り合うおじをよく見ます(私もです、というか私です)。
Age Gradedの評価例
例えば10kmのタイムで男性25歳の選手が出す35分00秒と、男性55歳の選手が出す40分00秒を比べてみましょう
25歳:35分00秒 Age-grading: 75.43%
55歳:40分00秒 Age-grading: 76.88%
引用:AGE Grading Calculator
https://runbundle.com/tools/age-grading-calculator
と算出されます。
記録は55歳の方の方が遅いですが、Age gradeingでは、25歳よりも55歳の方が優れている!ということになりますね。
どうでしょう?年齢に関係なく、すごくフェアな評価ではありませんか? 男女一歳刻み、いろんな距離において算出できる指標なのでよくある5歳刻み、10歳刻みの「年代別」ともモチベーションが異なると思います。
では、ちょっと視点を変えてみて25歳のランナーが、55歳の40分00秒と同じ評価(「走力」とも言い換えられるかもしれませんが)で走るとしたら、どのくらいのタイムなのでしょうか?
逆引きしてみました。
25歳:34分20秒 Age-grading: 76.89%
55歳:40分00秒 Age-grading: 76.88%
Age-grated上は、25歳の34分20秒が55歳の40分00秒と同じくらいの走力、ということですね
※2025年3月時点
※あくまでAge Gradeでの指標です。一歳刻みの世界記録が100%ですので、いろんな変数があることを理解したうえで判断することをおすすめします。
こういった指標があると、走力の維持だけではなく、指標をもとにした走力の向上や、自分のいまやっているトレーニングの方向性なども振り返ることができるので、年齢を問わずモチベーションを上げてくれるのではないでしょうか?
これなら同じランニングクラブ内で「若い者には負けん!」って堂々と言えるようになるかもしれませんね。
Age Gradedでの評価・順位を表示
指標があるならば、比較したくなるのは世の常。
弊社のシステムでは、表彰種目でAge Gradedでの順位・評価をリザルトで出すことができます。
例えばWEB上のリザルトサイトでは、ゴールタイムは各種目(たとえば距離別・年齢別・男女別など)ごとにすぐに生成され表示されます。あわせて表彰基準にAge Gradedを加えると、Age Grade順に成績を出力することができるのです。

参加者全員のAge gradingが算出できるので、上位の方だけでなくても、自分のいまの走力の指標を知ることができます。
「年齢別表彰」も、長くレースを続けている方にとってはうれしい表彰対象ではありますが、ちょっと違った視点で、Age Gradedという基準も、表彰基準に取り入れてみてはいかがでしょうか?
まとめ
ランニングの世界はいろんな価値観があり、もちろんタイムや評価だけが唯一の価値ではありません。ランニングを経て感じる自分なりの体験や達成感を大事にしたり、または距離を追い求めることもあったり、はたまた日々の健康や精神の安定のためだったりと、ランニングへの想いは人それぞれで自由なものだと思います。このAge Gradeもランニングを楽しむいろんな価値観の中のひとつではないでしょうか。
以前「年々タイムが落ちていくからやる気がでなくて」と、走ることそのものをあきらめてしまう人にお会いすることがありました。自分が同じ立場だったらすごくやるせないよな、と思いますし、年齢の壁というものを前に自分への期待がもてなくなってしまうような気持ちもなんとなく理解できます。
そんな方に「タイムを追い求めるってガチすぎません? 早朝ジョグしたあとに河川敷の芝生でヨガしてスタバでコーヒー飲んでチルするのがやっぱ僕ら新しいランニングカルチャーなわけで。ランニングコミュニティはぁ感度の高いぃぃマインドフルネスのぉ(以下略)」って語りかける人もいるかもしれませんが、たぶんご本人にしてみたらそういうことでもないんですよね、価値観の違い。
でももしかしたら、Age Gradeみたいな指標があれば、いくつになっても記録を目指して走るモチベーションになりますし、その人の努力や成果をフェアに評価してくれるひとつの基準になりえるのではないかと思います。
弊社では、新しい価値や指標をマラソン大会の計測に取り入れて、いろんな方々がモチベーションを高められるよう努力していきたいと思っております。